ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2015.7.28 04:25

新国立競技場、みんなもそう思っていたのね

配信中のライジングゴーマニズム宣言』で、
ザハデザインの新国立競技場が「アレ」に似ているという指摘が
紹介されており驚きました。
実は私も、以前、真上からの設計図を見る機会があり、
ひっそりと
そう感じてしまって、けれども、
いくら私でも、こんなこと口にしてはいけないわ…と、
ただただ胸に秘めていたのです。
(「男のほう」だったら言いやすかったと思うんですけれども…)
それが、世間でも同じ感想を持っている人がいたのだと、
深く安堵いたしました。有難う御座います。
「950億円の◎◎◎」に大爆笑してしまってすみません。

ザハ案が採用されたコンペのときは、
まずは建築家によるデザイン案・設計図を決め、
これを建てる施工業者をあとから決める形でしたが、
白紙撤回後の再コンペは、建築家と施工業者がチームとなって、
とにかく予算内で収まるものをデザインして建てて納品、
というオールインワンの条件でやるそうです。

建築業界では、どちらの形式のコンペもあるそうですが、
後者の場合、建築家と施工業者の馴れ合いが問題になる場合も
あるようです。
「ここの施工が設計と違うじゃないか」
といった、建築vs施工のチェック機能が働かないということです。
特に、今回のような大規模の建築物になると、すでに工期が
ギリギリなことは明白なので、実際に差し迫ってきた場合、
もう間に合わないから、これでいいよね!?」
「ああ、しょうがない。やっちまえ」
といった雑で危険な変更が起きやすい、と。

どちらにせよ、オリンピックのためにふんぞりかえって
世界随一の国立競技場を建てる! なんて言っておいて、
日本のやっていることは、あまりにも滑稽です。

ところで、もくれんの「ザ・神様!」は、前回より、
ヤマトタケルを取り上げてオーソドックスな
神話にもどしました。
でも、エロが足りないといまいちウケないんだよなあ。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ